初めての会社設立

会社設立、ちょっと待って!
本当に会社(法人格)が必要ですか?

起業するからといって、すぐに会社設立することが有利とは限りません。
ちょっと一息入れて、考えてみてください。



法人設立:5つのメリット・デメリット

主なメリット
1・社会的信用:
個人(事業主)よりも、小さな会社であっても法人(会社)のほうが信用度は高いですね。
また、大手企業と取引する時に、会社でないと相手にされない(取引してもらえない)というケースもあります。
弊社のお客様の例では、建設業関連、出版社やWEB関係などでよく聞きます。

2・節税対策:
個人事業主の場合は所得税、会社の場合は法人税がかかります。
法人にすることで、節税対策の幅が広がることはあります。
個人事業の場合、事業主は給料をとることが出来ず、所得に対して税金がかかります。
法人の場合には、代表者も給与(役員報酬)をとることが出来ます。

3・資金調達:
個人事業と比べて信用度が高いため、融資や助成金補助金を受ける時に有利になることがあります。
また、出資(株式)をつのることも可能となります。

4・求人:
個人事業よりは、小さな会社でも中小企業のほうが人材は集まりますよね。

5・事業拡大:
これは言うまでもありませんね。将来を見据えて事業を拡大したいなら法人です。


主なデメリット
1・青色申告特別控除が使えない:
個人事業主の確定申告には「青色申告特別控除」の制度があります。
法人の青色申告には、この制度はありません。

2・法人の住民税がかかる:
利益に対してかかる法人税(国税)の他に、法人の住民税(地方税)があります。
この住民税の一部に「均等割」という種類があり、これは赤字でも納める必要があります。
(東京都の場合年間70,000円・・・2014.11月現在)

3・役員報酬の変更は年に1度きり:
社長や取締役の給料にあたる役員報酬ですが、原則として、
一度決めたら次の決算確定時期(株主総会)まで増減することはできません。
ボーナスを支払う場合にも、一般社員のようにはいきません。

4・税務申告が複雑になる:
個人の確定申告を自分でされるかたはよくおられます。
法人になると、確定申告の手続き、書類は複雑になります。
必然的に、税理士事務所に依頼する仕事が発生し、そのコストも必要となります。

5・登記費用など:
会社設立の時に、費用がかかることはご存知ですよね。
以外と、知られていないのが、事業を止めた時に必要なコストです。
個人事業の廃止は、比較的簡単ですが、法人の場合は手続きに、時間もお金もかかります。
(解散⇒税務申告、登記~清算⇒税務申告、登記)


*その他
社会保険料:従業員の福利厚生を考えると、健康保険、厚生年金保険の加入は重要ですが、一方で会社の負担は増えます。
給料の他に、会社負担分の保険料を納める必要があります。

法人の事業所(事業主のみの場合を含む)は、適用事業所となります。
個人の事業所についても、従業員が常時5人以上いる場合は一定の条件があります。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat320/sb3160/sbb3164/1958-203



法人設立をお考えなら、是非ご相談ください。
設立手続きは、弊社では行いませんが、お客様の状況を考えて、総合的に最適なアドバイスをいたします。
司法書士(登記)、税理士(税務)などの専門家ともネットワークがあります。
ご希望によって、紹介いたします。

資本金、現物出資、給与の締め日のことも考えましょう
*関連ネタ会社をつくる前に考えること(資本金)


会社設立の手続きは、自分で行うことも可能ですが、事前に知っておいた方がいいことも多くあります。
たとえ専門家であっても、自分の専門分野以外は詳しくないのが普通です。
後で後悔しないためにも、経験者(経営者)や、専門家など、いろいろな人の話しを聞くことをオススメします。

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